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2015年2月18日(水)〜ぼたん鍋〜
 

ぼたん鍋とはいのしし肉の料理をいいます。
ぼたん鍋のその名の由来は、「猪鍋ではどうも語呂が悪く、なんかいいのがないかと、考えたところ花札の絵柄や唐獅子ぼたん等々からボタンというのを思いついた」ということだそうです。
その後、「篠山小唄」が発表され、それを聞いた篠山の料亭「近又」の先々代が、「ボタン」にちなんで牡丹のように大皿に肉を並べたのがその始まりです。
 ぼたん鍋は厚切りにした猪肉を味噌仕立てで食べる鍋ですが、おいしく作るには猪肉の臭みを抜くことと、長く煮込んで肉を柔らかくすることが大切。猪肉は煮れば煮るほど風味が増して、柔らかく、歯切れもよくなるのが特徴なのです。
イノシシはほとんど日本全国の山々に生息していますが、丹波篠山、静岡の天城山、岐阜県の郡上が日本の3大名産地といわれています。
イノシシは、豚、牛よりやや堅く、牛のように赤味の肉の中に脂肪を貯えるような肉ではありませんが、豚同様、赤味の肉の外に脂肪分があり、長く炊き込んでもかたくならないため、煮込み料理に適しています。もちろん焼肉にしても美味。しょうが醤油、または味噌や唐辛子をまぶして網で焼いて食しすることもあります。

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