辣韮(らっきょう)は中国原産のユリ科の植物の一つで、秋には可憐な赤紫の小さな花を咲かせます。また古代に渡来し、食用あるいは薬用として栽培されたと言われています。 日本では鳥取を主に、宮崎、高知、鹿児島等で栽培されています。これとは別に、台湾では玉ラッキョウというのがあり、通常あるラッキョウの3倍近く大きい品種もあります。
日本では9世紀ころからの書物に記載がありますが、当初は薬用に供されたとみられます。らっきょうはにんにくに含まれているものに似た硫黄化合物を含んでおり、食欲増進のほか発汗、消炎、制菌などの作用があります。また、栄養価も満点で、カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、食物繊維、たんぱく質、糖質、脂質を含み、殺菌、利尿、発汗、整腸などに効果があります。アリシンという成分がビタミンB1の活性化を促進し、1日4粒で血液をさらさらにすると言われています。
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