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2014年7月23日(水)〜いかめし〜
現在、様々な場所で売られているいかめしですが、誕生は1941年までさかのぼります。
 当時、日中戦争の真っ最中で物資か欠乏、とりわけお米がなく配給生活が続いていました。
 その一方、森駅の近海ではマイカがふんだん獲れ、食べきれないほどの量でした。当時は加工技術が進んでいなかったので、余ったマイカは捨てていました。
 それに目を付けた人が、イカにとうもろこしや芋を詰めていましたが、おいしくなく、ご飯を詰めることにした。これがうまくいき、節米になるということで発売されました。
 イカの柔らかさと弾力が人気を集め、戦時中にもかかわらず、たちまち人気の商品になったということです。
当時は1つの弁当に3個のいかめしが売られていたが、近海でマイカが獲れなくなったのでニュージーランド産のイカを使用している。そのため、現在では1つの弁当に2個のいかめしになっています。北海道函館本線森駅のキヨスクには、調整したてでホカホカと湯気をたてる「いかめし」が積まれ、遠方から「いかめし」に会いにきた旅の客を迎えてくれます。

このように北海道を中心にポピュラーないかめしですが、基本的にはいかにもち米を詰めて調味液で煮るだけ。加熱の時間はかかりますが、家庭でも簡単に作れるお薦めの料理です。

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