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2014年8月13日(水)〜夏バテ〜
夏バテは「だるい、疲れやすい、食欲がない」と、身体が弱ることを言います。湿気や気温の急激な変化に体のリズムがついていけずに、自律神経の働きが鈍くなることからおこります。ですから、蒸し暑い真夏から残暑にかけて起こりがちというわけです。急に暑さが増すと、徐々に体を慣らしていけず適応が遅れると言うわけです。体温は、視床下部にある体温調節中枢がコントロールしています。暑さで体温が上がると、この中枢は皮膚表面の血管を広げ、皮膚にある汗腺に汗を出すように指示して、体温を下げます。こうして血管が広がり、血液が多く流れるようになると、心臓は心拍数を増やして対応します。また、汗などで水分が奪われて血液の粘り気が増すので、心臓は一層頑張って働かなければならず、エネルギーを余計に使います。エネルギーは汗を作るのにも欠かせません。
 食欲の落ちた場合の対策として、不足しがちなタンパク質とビタミンB群を豊富に含む玄米や大豆食品を積極的に用い、ビタミンB1・B2・E、疲労回復にすぐれた効果のある黒ごまや、ストレス対策のビタミンCが多く、熱を取り去る作用のあるさつまいも食べることでも夏バテ対策になります。
 また、酢をとるのも効果的です。酢には、食欲増進・食中毒予防など、さまざまな効用がありますが、特有の酸味は疲労回復にも役立ちます。これは、酢に含まれる酢酸・クエン酸・コハク酸リンゴ酸などの有機酸が、身体の中にたまった疲労物質(乳酸など)を分解してくれるからです。そのため、疲労回復には有機酸が多い米酢・リンゴ酢などの醸造酢が適しています。なお、梅干しにも同様の効果がありますので太陽のエネルギーが詰まった天日のものをそのまま、また和えものなどに用いるのも手です。
 夏バテ解消には、効率よく汗が熱を奪えるようにすることです。通気性の良いムームーのような服を着ると良いのですが、無理ならばこまめに下着を取り替えたり、濡らしたタオルで身体を拭くと良いでしょう。睡眠不足も夏バテの原因の一つです。枕を冷たくしたり、扇風機やエアコンは、タイマーを利用して寝付くまで使用し、つけっぱなしを避けるようにしましょう。
 最良の対処法は、夏バテしない身体づくりです。春先から、少し速足で30分程度歩く習慣をつけておくと、暑くなってからも身体を動かして汗をかけば季節の変化にスムーズに対応できるようになります。発酵食品同様、継続することが大切です。

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