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2014年10月22日(水)〜チーズ〜
 

チーズ発祥の時期や場所ははっきりとした記録や資料がないので不明ですがアジア(モンゴル)と言う説が有力だそうです。しかし、当時作られていたチーズは、加熱濃縮して凝固させる硬質チーズや、酸で凝固させる軟質チーズです。それに対し、酵素で乳を凝固させる方法で作るチーズがアジアから中近東、トルコ、ギリシャを経てヨーロッパに伝わりました。これが現在、ごくふつうに食べているチーズのルーツだそうです。
ギリシャ神話には(B.C.1000〜1500年)ギリシャの代表的なチーズ、フェタの記述があるし、イタリアのパルメザン、ゴルゴンゾーラもB.C.1000年頃には存在していたそうです。
その後ローマ帝国がヨーロッパに勢力を拡大し、スイス、フランス、オランダへとチーズ作りも伝わっていきました。そしてそれぞれの土地の風土や気候の違いで個性の違ったチーズが生まれました。

日本では6世紀に大和朝廷が百済から乳製品を献上されたとの記述があり、平安時代に朝廷で乳が栄養食品として珍重されていましたが、鎌倉時代以降は乳はほとんど利用されなくなりました。明治時代に入り一般国民に牛乳をはじめとする乳製品が普及するようになったのです。今現在は多くの会社や農場が多種多様のチーズを生産しています。

チーズは、もともと栄養価が高い「乳」を約10分の1に濃縮したものがチーズなので、牛乳に含まれる栄養成分がチーズには丸ごと詰まっているのです。つまり、チーズを20g食べるだけで、牛乳を200gを飲んだ場合とほぼ同じ栄養分を得ることができるわけです。チーズはたんぱく質やカルシウム、ビタミンA・Bを多く含んでいます。これは、肉や魚と比較しても多く含まれています。

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