かまぼこには、卵と肩を並べるほどたん白質がたっぷり。しかも魚のたん白質ですからとっても良質です。近頃塩分の問題が挙げられていますが、 かまぼこは高たん白質食品
であるため、 高血圧の心配はない
という実験結果が出ています。また、日本人に不足しがちといわれるカルシウムも、つみれや揚げかまぼこは特に豊富。 もうひとつうれしいことに、低カロリー、低脂肪。欧米ではいま日本食がブームで、かまぼこも人気を集めていますが、なるほどとうなづけますね。 日本では戦後食生活が欧米化し、そのせいか成人病や肥満がいろいろ問題になっていますが、日本独特のヘルシーフードかまぼこが大いに見直されています。
かまぼこの歴史は大変古く、文献に初めて登場するのは平安時代。当時の関白右大臣の祝膳に出されたとあります。
その頃のかまぼこは、すりつぶした魚肉を竹の管に塗りつけて焼いたもので、その形が蒲(かま)の穂に似ていることから
“かまぼこ(蒲鉾)”と呼ばれるようになったといわれています。これは今でいう「ちくわ」のこと。板付きかまぼこは室町時代にはつくられていたようですが、いつしかこの板付のものが「かまぼこ」と呼ばれろようになりました。そして古くからのものは切り口が竹の輪に似ていることから”ちくわ(竹輪)”と名づけられたのです。
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