麦茶はオオムギやハダカムギの玄麦を焙煎したもので、緑茶が伝来する以前、平安時代の貴族達は、これを「麦湯」と呼びたしなんでいました。江戸時代には町中に「麦湯店」が登場し、そして明治時代になると一般家庭でも盛んに飲用するようになり、夏の風物詩として定着しました。その理由としては、爽やかなのど越しということもありますが、オオムギの収穫がちょうど初夏に入るころであることも理由のひとつと言えます。
麦茶には食物繊維が多く含まれているので、整腸効果、便秘を助ける働きがあります。また、麦茶は緑茶やウーロン茶等の他のお茶と違いカフェインが含まれていないのも特徴で、眠れなくなったり、胃の粘膜を荒らしたりということもおこりません。
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